第13回年次大会(2016年9月開催)



[第13回科学コミュニケーション研究会 年次大会のご案内]
ゲストを追加しました(8/10)
講演一覧を追加しました(8/29)
プログラムを修正しました(8/30)

2016年度も科学コミュニケーション研究会の年次大会を開催します。
第13回目にあたる今回は、大阪での開催になります。
みなさまのご参加をお待ちしております。

日 時:2016年9月5日(月)10時から17時
場 所:グランフロント大阪、ナレッジキャピタル

主 催:科学コミュニケーション研究会
共 催:公共圏における科学技術・教育研究拠点(STiPS)
後 援:天文教育普及研究会

この年次大会は、一般財団法人 中辻創智社による「学術研究や社会貢献を目的とした会議開催費の助成」を受けています。

テーマ:科学コミュニケーションとキャリアパス

■ 開催趣旨

「科学コミュニケーション」に関わる人達は、さまざまなセクターで仕事をしています。
今回の研究会は、「どのようなキャリアパスがありうるのか?」、「どういうきっかけでその仕事をするようになったのか?」、「今どのような研究が行われているのか?」といったことが語り合える場にしたいと思います。

ゲストからの講演の後には、司会者とともに根掘り葉掘りゲストから聞きだす「質問タイムを長めに」設けています。
また、ゲストを含めた「ランチ交流会」も実施。みんなの前では質問しづらかったあんなことこんなことも聞けちゃいます。
最後には、全員と知り合える「スピードネットワーキングワークショップ」を実施。名刺や自己紹介カードなどをたくさんご用意ください。

科学コミュニケーション業界が気になっている、関わってみたい、留学してみたい、バイトしてみたい、就職してみたい、と思っているみなさん、ぜひお越しください。

■ 会場の情報

グランフロント大阪北館タワーC8階、ナレッジキャピタルカンファレンスルームタワーC RoomC04
会場までのルート

■ 参加/発表申込フォーム

https://goo.gl/forms/7MNhcJGldprJO6p63
注)会場の準備の都合上、できるだけ8月31日までにお申し込みください。

■ 大会参加費

無料

■ ランチ交流会費

学生は無料、一般参加者は実費

■ プログラム(予定)

  9:30- 受付開始
 10:00-10:10 趣旨説明&ご挨拶(2016年度会長:吉戸 智明(筑波大学計算科学研究センター・主任研究員)
 10:10-10:40 ゲスト1:竹内 慎一 氏
 10:40-11:10 ゲスト2:横山 広美 氏
 11:10-13:00 ランチ交流会@グランフロント大阪内&コーヒーブレイク
 13:00-13:30 ゲスト3:Hejcik Pavel 氏
 13:30-14:00 ゲスト4:本田 隆行 氏
 14:00-14:30 ゲスト5:五十嵐 杏南 氏
 14:30-15:00 ゲスト6:工藤 充 氏
 15:00-16:00 パネルディスカッション
 16:00-17:00 スピードネットワーキングワークショップ(進行:加納 圭、水町 衣里)
 17:00    終了

■ ゲスト
*50音順

五十嵐 杏南 氏
 京都大学 企画・情報部 広報課 国際広報室

工藤 充 氏
 大阪大学COデザインセンター・特任助教

竹内 慎一 氏
 NHKエデュケーショナル教育部・専任部長

Hejcik Pavel(ヘイチク・パヴェル) 氏
 日本科学未来館・科学コミュニケーター

本田 隆行 氏
 科学コミュニケーター

横山 広美 氏
 東京大学大学院理学系研究科・准教授

■ 進行

加納 圭
 滋賀大学 教育学部・准教授

水町 衣里
 大阪大学 COデザインセンター・特任助教

一方井 祐子
 京都大学 物質-細胞統合システム拠点(iCeMS)科学コミュニケーショングループ・特定研究員

■ 講演一覧
*50音順

五十嵐 杏南 氏(京都大学 企画・情報部 広報課 国際広報室)
タイトル

「クリエイティブな仕事としての広報官」
プロフィール
バイリンガルな広報官として、海外メディアに向けて研究ネタを売り込んでいる。幼少期アメリカで触れた大自然や野生動物の姿が印象に残り、大学では生物多様性や環境保全について学んだ。一般市民の関心を掴む面で環境保全に貢献したいと思うようになり、科学コミュニケーションを始めるべく沖縄科学技術大学院大学へ。その後、大学院で学ぶ傍らNHK Cosmomedia EuropeやBBCでフリーランスのリサーチャーを経て、現職に至る。今後は大学の研究広報のレパートリーを、文章だけでなく動画やポッドキャストへも広めるのが夢。
主な経歴
トロント大学(心理学、進化生態学) 卒業
インペリアルカレッジロンドン・科学コミュニケーションユニット 修士課程修了
京都大学 企画・情報部 広報課 国際広報室

工藤 充 氏(大阪大学COデザインセンター・特任助教)
タイトル

「これまでの転機を振り返る」
プロフィール
高校のときからいわゆる理系でしたが、学部・修士課程で環境科学や分子生物学を専攻する中で科学と社会の関係に興味を持つようになり、文転することにしました。オーストラリアに渡り、環境ジャーナリズムで修士課程、科学コミュニケーションで博士課程を修了しました。科学コミュニケーション分野での最初の仕事は、文部科学省「科学技術イノベーション政策のための科学」事業の下での研究プロジェクトのマネジメント。次に、在大阪英国総領事館にて科学技術外交に関わる仕事に従事。その後、大阪大学で科学技術と公共政策についての教育・研究を行う現在の仕事に就きました。
主な経歴
広島大学総合科学部総合科学科(総合科学学士)
奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科(工学修士)
タスマニア大学人文社会科学研究科(Master of Arts)
オーストラリア国立大学 科学意識向上センター(PhD)
京都大学物質-細胞統合システム拠点(iCeMS)科学コミュニケーショングループ 特定研究員
英国総領事館 科学技術イノベーション部 科学技術イノベーション担当官
大阪大学COデザインセンター 特任助教

竹内 慎一 氏(NHKエデュケーショナル教育部・専任部長)
タイトル

「「伝える」と「伝わる」の違い?」
プロフィール
NHKのTV番組プロデューサー。ニュースやドキュメンタリー、若者向けの討論番組、「ためしてガッテン」「さわやか自然百景」などの科学系の番組の制作を経て、近年は「大科学実験」「考えるカラス~科学の考え方~」「カガクノミカタ」などの科学(理科)教育番組を中心に制作している。
そもそもは今西錦司さんらに憧れて、大学では動物生態学を専攻。大学院にも進んだが、研究を進めることへの不安と、科学の魅力を一般の方々に広くわかりやすく伝える仕事ができないかと考え始めたこともあり、放送局に就職した。
科学の営みや考え方、暫定性などを伝える番組やワークショップを作れないかというのが現在の主な関心時。
主な経歴
東京大学農学部林学科 卒業
日本放送協会 ディレクター/チーフプロデューサー
NHKエデュケーショナル 教育部 専任部長

Hejcik Pavel(ヘイチク・パヴェル) 氏(日本科学未来館・科学コミュニケーター)
タイトル

「科学コミュニケーションをする理由」
プロフィール
チェコ共和国出身の科学コミュニケーターで、科学を一般市民に伝えることに情熱を注ぐ。科学へ興味を持つきっかけとなったのは中学生の頃に読んだ本で、宇宙に関するその本は、天体物理学者によって宇宙を数学的な法則によって見事に説明したものだった。私達をとりまく世界は数学によって理解されるという考えに魅了され、大学で数学と物理の道に進み、数学および物理の修士号、工学博士の称号を持つ。
研究者としては、医学と生物物理学においての理論的問題に取り組んだ。現在は科学コミュニケーターとして一般市民向けに現代科学を解説することや、子どもから大人まで広く科学の認知度を上げるためのプログラム作りに励んでいる。
主な経歴
フラデツ・クラーロヴェー大学 修士課程 (教育)
高知工科大学 博士課程
フラデツ・クラーロヴェー大学 特定研究員 (医療機器)
京都大学iCeMS 特定研究員
滋賀大学教育学部 特任講師
日本科学未来館 科学コミュニケーター

本田 隆行 氏(科学コミュニケーター)
タイトル

「『科学コミュニケーター』は、仕事にできるのか?」
プロフィール
大学院では、惑星科学を専攻。探査機「はやぶさ」理学ミッションに携わり、最先端の研究現場を目の当たりにし、「自分は研究者向きでない」と心から悟る。
学業と平行して、地元の枚方市にて若者の視点を活かした教育やまちづくり活動にも積極的に取り組み、大学院修了後は経験を活かして枚方市役所に入庁。環境、福祉、広報部門を経験するが、科学を伝える楽しさを忘れられず、再び方向転換。
2012年4月より東京・お台場にある日本科学未来館へ移り、「科学コミュニケーター」としての修行を積む。2015年夏からは、フリーランスとして、その活動の幅を広げる。
主な経歴
神戸大学大学院自然科学研究科 地球惑星科学専攻 修士課程
枚方市役所(環境、福祉、広報)
日本科学未来館 科学コミュニケーター
フリーランス 科学コミュニケーター

横山 広美 氏(東京大学大学院理学系研究科・准教授)
タイトル

「行動と実績とご縁」
プロフィール
中学2年生のときに、物理学に衝撃を受け、「科学を伝えること」を志す。物理学を専攻し、修士2年だった2000年から、科学記事の執筆を始め、約7年の間、多くの記事を執筆した。大学院修了後から、研究の専門を科学コミュニケーション分野にする。2007年に就いた現職では、科学広報や大学広報を監督しながら、科学者の信頼や科学技術政策について研究を進める。2007年に執筆が評価され科学ジャーナリスト賞、2015年に研究提案が評価され科学技術社会論学会・柿内賢信賞研究奨励賞を受賞。論文誌のアドバイザリーボードや政府審議会の委員を歴任。
主な経歴
東京理科大学大学院理工学研究科 修了
東京工業大学 研究員
総合研究大学院大学 上級研究員
東京大学大学院理学系研究科 准教授
 東京大学理学部広報室 副室長
 東京大学広報戦略本部 広報戦略企画室 副室長


■過去の開催情報

2010/03/12 第1回科学コミュニケーション研究会 年次大会@京都大学
2010/07/24 第2回科学コミュニケーション研究会 年次大会@東京大学
2010/11/20 第3回科学コミュニケーション研究会 年次大会@日本科学未来館
2011/09/23-24 第4回科学コミュニケーション研究会 年次大会@東京大学
2011/11/20 第5回科学コミュニケーション研究会 年次大会@日本科学未来館
2012/09/08-09 第6回科学コミュニケーション研究会 年次大会@東京大学
2012/11/11 第7回科学コミュニケーション研究会 年次大会@日本科学未来館
2013/09/29 第8回科学コミュニケーション研究会 年次大会@京都大学総合博物館
2013/11/12 第9回科学コミュニケーション研究会 年次大会@日本科学未来館
2014/09/07 第10回科学コミュニケーション研究会 年次大会@早稲田大学
2014/11/09 第11回科学コミュニケーション研究会 年次大会@日本科学未来館
2015/09/13 第12回科学コミュニケーション研究会 年次大会@国立天文台 三鷹キャンパス

※過去の年次大会の資料につきましては、「資料」のコーナーにまとめられています。