第15回年次大会(2018年9月開催)



[第15回科学コミュニケーション研究会 年次大会のご案内]

*更新情報*
[08.07.] ゲスト情報を追加しました。
[08.22.] ゲスト情報を追加しました。
[08.28.] 会場の教室番号(92B教室)を追記しました。

2018年度の科学コミュニケーション研究会の年次大会を下記日程で開催します。
みなさまのご参加をお待ちしております。

日 時:2018年9月2日(日)13:00〜17:00
場 所:東京大学本郷キャンパス工学部新2号館9階92B教室 地図
参加費:無料(要事前申込)
申 込:専用フォーム
主 催:科学コミュニケーション研究会
後 援:日本天文教育普及研究会、科博SCA(国立科学博物館サイエンスコミュニケータ・アソシエーション)、北海道大学CoSTEP

テーマ:科学コミュニケーションを学んだ人材のキャリアパスと可能性

■ 開催趣旨

今回の研究会のテーマは「科学コミュニケーションを学んだ人材のキャリアパスと可能性」です。科学コミュニケーションの関連講座は北海道大学、東京大学、国立科学博物館などで2005年頃から開催され、10年以上が経過しています。科学コミュニケーションの知識や経験を生かして多方面で活躍する方々のお話を伺いながら、科学コミュニケーションのキャリアパスの現状やこれからの可能性について考えます。科学コミュニケーションに関わっている皆さま、科学コミュニケーションが気になっている、関わってみたいと思っているみなさん、ぜひお越しください。

研究会にはどなたでも参加できます。

■ 参加申込フォーム

専用フォーム
注)当日参加も可能ですが、会場の準備の都合上、できるだけ9月1日までにお申し込みください。

■ 大会参加費

無料

■ ゲスト
*50音順
安藤康伸氏(産業技術総合研究所・研究員)
加納圭氏(滋賀大学教育学部・准教授)
桑子朋子氏(民間企業所属)
芝原暁彦氏(産総研発ベンチャー「地球技研」所長)
天元志保氏(一般社団法人知識流動システム研究所(KMS)理事)

■ プログラム(予定)

12:30- 受付開始
13:00-13:10 趣旨説明&ご挨拶
      一方井祐子(科学コミュニケーション研究会代表、東京大学Kavli-IPMU)
13:10-13:40 天元志保氏(一般社団法人知識流動システム研究所(KMS)理事)
「いわさきちひろが教えてくれた“感じるこころ”」
13:45-14:15 芝原暁彦氏(産総研発ベンチャー「地球技研」所長)
「博物館発ベンチャーが作る未来の科学コミュニケーション」
14:20-14:50 桑子朋子氏(民間企業所属)
「Science Communicationの、“自分ごと化”と“世の中ごと化”」
14:50-15:05 休憩
15:05-15:35 安藤康伸氏(産業技術総合研究所・研究員)
「研究職キャリアと科学コミュニケーション」
15:40-16:10 加納圭氏(滋賀大学准教授)
「科学コミュニケーションの守備範囲は案外広かった」
16:10-17:00 全体ディスカッション
      ファシリテーター 南崎梓(科学コミュニケーション研究会運営メンバー、名大KMI)
17:00 終了

■ ゲストのプロフィールと要旨
*50音順

安藤 康伸 氏(産業技術総合研究所・研究員)
タイトル
「研究職キャリアと科学コミュニケーション」
プロフィール
専門は計算物質科学・物質情報科学, 博士(理学)。東京大学 大学院在学中に、科学コミュニケーショングループ 0 to 1, 東京大学大学院生出張授業プロジェクト(BAP)に参加, また科学技術インタープリター養成講座を5期生として修了。現在も年間1、2件程度、出張授業や科学イベントの講師を務めています。これらの縁で「東大博士が語る理系という生き方」に著者として参加。科学コミュニケーション活動と並行して、近年は触媒・電池のシミュレーション研究と人工知能技術と物質・材料科学の融合を目指す分野横断研究を進めています。これまでの経験から、研究職キャリア形成と科学コミュニケーションの関わりについて、お話しできればと思います。

主な経歴
現在:
国立研究開発法人 産業技術研究所 研究員
NPO法人 Class for Everyone 理事

これまで:
東京大学大学院 工学系研究科 マテリアル工学専攻 助教
産業技術総合研究所 産総研特別研究員(ポスドク)
東京大学大学院 理学系研究科 物理学専攻 博士後期課程
東京大学大学院 理学系研究科 物理学専攻 修士課程
東京大学 理学部 物理学科

桑子 朋子氏(民間企業所属)
タイトル
「Science Communicationの、“自分ごと化”と“世の中ごと化”」
プロフィール
ミュージアム・研究所で科学コミュニケーションの仕事を11年続けた後、キャリアチェンジし、いまは民間の会社でプランナーをしています。さまざまな企業の製品やサービスを、クリエイティブの力で“より伝わるもの”に変換し、マス広告やアドテクノロジーも使い市場価値を高めていく。この一連をデザインし、実行するのが仕事です。意外に科学コミュニケーションと相似するところがあります。もちろん、まったく異なるところもあります。立ち位置を変えたからこそ見えてきたことを、お話しできればと思います。

主な経歴
現在:
広告・プロモーション系の民間会社に所属。

これまで:
静岡大学理学部生物地球環境科学科
大阪大学理学研究科生物科学専攻博士課程前期
JT生命誌研究館Science Communication and Productionセクター スタッフ
日本科学未来館 サイエンスコミュニケーター
国立がん研究センター 特任研究員(国際ヒトエピゲノムコンソーシアム広報)

加納 圭 氏(滋賀大学教育学部・准教授)
タイトル
「科学コミュニケーションの守備範囲は案外広かった」

プロフィール
高校は文理が分離されない環境科学科を卒業。その後理学部理学科にて幅広く理系分野を学ぶ。その後、生命科学研究科を修了したが、修士課程から博士課程にかけてシグナル伝達学から生命文化学に分野転向。博士課程から現在に至るまで科学コミュニケーションを専門とする。一家に1枚ヒトゲノムマップ制作がはじめての科学コミュニケーション実践。その後、子ども向けの教育プログラム研究開発、研究者向けの対話力トレーニングプログラム研究開発、科学技術イノベーション政策へのパブリックエンゲージメント研究開発などを行っている。科学コミュニケーションの実践と研究をうまくつなぎたい。

主な経歴
現在:
滋賀大学教育学部 准教授
一般社団法人社会対話技術研究所 代表理事
公益財団法人日産財団 理事
一般財団法人中辻創智社 評議員
文部科学省科学技術・学術政策研究所 客員研究官

これまで:
京都大学物質-細胞統合システム拠点(iCeMS=アイセムス) 特任准教授
京都大学 物質-細胞統合システム拠点(iCeMS=アイセムス) 特定拠点助教
学校法人駿河台学園 駿台予備学校 化学科講師
学校法人立命館 立命館高等学校 非常勤講師(理科)
京都大学大学院 生命科学研究科 高次生命科学専攻 生命文化学分野(加藤和人研) 博士後期課程
京都大学大学院 生命科学研究科 統合生命科学専攻 シグナル伝達学分野(西田栄介研) 修士課程
京都大学 理学部 理学科

芝原暁彦氏(産総研発ベンチャー「地球技研」所長)
タイトル
「博物館発ベンチャーが作る未来の科学コミュニケーション」
プロフィール
古生物学者、理学博士。18歳から20歳まで福井県の恐竜発掘に参加し、その後はベーリング海やオマーンなどで微化石の調査を行う。筑波大学で博士号を取得後は、(国研)産業技術総合研究所の地質標本館で化石標本の3D計測や博物館用3Dプロジェクションマッピングの研究開発を行った。2016年に産総研発ベンチャー「地球技研」を設立し所長に就任。主な著書・監修書に「化石観察入門」、「世界の恐竜マップ」、「恐竜と化石が教えてくれる世界の成り立ち」ほか。
自然科学系の研究者が起業して活躍の幅を広げるケースが増えてきています。これらの現状と私自身が立ち上げた博物館ベンチャーでの取り組み、国内外の教育機関との連携事例、そして現時点での課題についてお話します。

主な経歴
現在:
産総研発ベンチャー 地球科学可視化技術研究所 所長
明治大学サービス創新研究所 研究員(兼務)
東京地学協会 行事委員
日本地図学会 企画委員

これまで:
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質標本館 学芸員
国立環境研究所 博士フェロー
独立行政法人 産業技術総合研究所 特別研究員
筑波大学 生命環境科学研究科 博士特別研究員

天元 志保氏(一般社団法人知識流動システム研究所(KMS)理事)
タイトル
「いわさきちひろが教えてくれた“感じるこころ”」
プロフィール
6歳の頃、目にした、いわさきちひろの作品から「絵本の挿絵を描く人」を志し、縁あって採用となった科学技術振興機構(JST)でのキャリアを経て、今は有志とともに設立した“専門知を伝える”ために必要なあれやこれやを考える非営利の法人で事務局を担う。

通信技術者だった父の転勤のため北海道内(札幌・室蘭・釧路・北見)を転々としながら、幼心に地域に密着した産業(=仕事)、そして、高等教育機関および科学館などノンフォーマル教育の場がもたらす経済的・社会的な価値を実感しながら育つ。

大学では芸術工学を専攻し、卒業後、グラフィックデザイナー職を勤めるうちに抱いた課題「社会にとって価値あるものとは何か、それはどのように評価し、伝えるべきか」を学ぶべく社会人学生として大学院修士課程で経営学を学ぶ。キャリア教育にも関心を持ち、北海道大学生らとNPO団体とをつなぐインターンシップ活動もボランティアで支援した。その中で、社会課題と科学技術の関わり深さ、取り組みの継続性(=安定した雇用)の重要さを知る。

主な経歴(組織名称は当時のもの)
北海道大学大学院工学研究科 広報・情報管理室 職員
科学技術研究機構(JST) 広報・ポータル部広報課 調査員
同機構 科学コミュニーションセンター 調査員
東京工業大学 研究戦略推進センター 教育研究支援員 ※「国民との科学・技術対話」推進担当 http://www.rpd.titech.ac.jp/ken.sien/taiwa/
北海道大学科学技術コミュニケーター養成ユニット(CoSTEP) 第2期・選科、第3期本科 修了
知的財産マネジメント研究会(Smips)知識流動システム(KMS)分科会 オーガナイザー
内閣府知財創造教育推進コンソーシアム推進委員会 委員


■過去の開催情報

2010/03/12 第1回科学コミュニケーション研究会 年次大会@京都大学
2010/07/24 第2回科学コミュニケーション研究会 年次大会@東京大学
2010/11/20 第3回科学コミュニケーション研究会 年次大会@日本科学未来館
2011/09/23-24 第4回科学コミュニケーション研究会 年次大会@東京大学
2011/11/20 第5回科学コミュニケーション研究会 年次大会@日本科学未来館
2012/09/08-09 第6回科学コミュニケーション研究会 年次大会@東京大学
2012/11/11 第7回科学コミュニケーション研究会 年次大会@日本科学未来館
2013/09/29 第8回科学コミュニケーション研究会 年次大会@京都大学総合博物館
2013/11/12 第9回科学コミュニケーション研究会 年次大会@日本科学未来館
2014/09/07 第10回科学コミュニケーション研究会 年次大会@早稲田大学
2014/11/09 第11回科学コミュニケーション研究会 年次大会@日本科学未来館
2015/09/13 第12回科学コミュニケーション研究会 年次大会@国立天文台 三鷹キャンパス
2016/09/05 第13回科学コミュニケーション研究会 年次大会@ナレッジキャピタル(大阪)
2017/09/16 第14回科学コミュニケーション研究会 年次大会@東京大学

※過去の年次大会の資料につきましては、「資料」のコーナーにまとめられています。