[第8回科学コミュニケーション研究会 年次大会のご案内]
ポスター発表の申込締切を延長しました(8/21)
ポスター発表の申込期間は終了しました(9/2)
講演要旨を掲載しました(9/2)
プログラムを掲載しました(9/16)
ポスター発表一覧と要旨集を掲載しました(9/19)
2013年度も科学コミュニケーション研究会の年次大会を開催することが決まりました。
第8回目にあたる今回は、京都での開催になります。
みなさまのご参加をお待ちしております。
日 時:2013年9月29日(日)10時から16時半(予定)
場 所:京都大学総合博物館(京都市左京区)
担 当:加納圭(滋賀大学/京都大学)、水町衣里(京都大学)、東島仁(信州大学)、高梨直紘(東京大学)、田中幹人(早稲田大学)
主 催:科学コミュニケーション研究会
協 力:京都大学総合博物館、一般社団法人日本サイエンスコミュニケーション協会(JASC)
後 援:JST科学コミュニケーションセンター
テーマ:「双方向コミュニケーション」を考える
■ 開催趣旨
科学コミュニケーションの分野では「双方向コミュニケーション」が大切、ということがよく言われます。
しかし、その言葉の捉え方は多様です。
今回の研究会では、科学コミュニケーションの実践活動の視点、対話分析の視点、科学技術政策の視点などの、多様なスケールから、「双方向コミュニケーション」を俯瞰したいと思います。
■ 会場の情報
■ 参加/発表申込フォーム
http://bit.ly/1bpXOrk
注:
参加申し込みは必須ではありませんが、配布資料の用意の都合上、できるだけ申込フォームへの記入をお願いいたします。
■ 参加費
無料です。
■ プログラム
9:30- 受付開始
10:00-11:30 招待講演1(大野 照文 氏)
11:30-12:30 招待講演2(高梨 克也 氏)
12:30-13:30 昼食
13:30-14:30 招待講演3(星野 利彦 氏)
14:30-15:00 ポスター1分紹介コーナー
15:00-16:30 ポスターセッション
16:30 終了予定時刻
■ 要旨集
こちらからダウンロードしてください。
(プログラム、講演一覧、ポスター発表一覧、各発表の要旨などが含まれています。)
■ 講演一覧
大野 照文 氏(京都大学総合博物館 館長/教授)
「『間違い』を拾って、つなげるコミュニケーション:大人のための二枚貝観察プログラム」
高梨 克也 氏(京都大学学術情報メディアセンター 産学連携研究員)
「コミュニケーション科学から見たコミュニケーションの双方向性」
星野 利彦 氏(京都大学iPS細胞研究所 所長補佐/教授)
「政策形成過程における多方向コミュニケーションの必要性 −科学者・技術者・官僚・市民−」
■ ポスター発表一覧
1)大学のアウトリーチ活動における宇宙教育の利用可能性/前波晴彦(鳥取大学)他
2)双方向コミュニケーションの可能性と限界~「リスク不安と情報ニーズ」に関する調査から/佐野和美((独)国立環境研究所)
3)対話のための空間デザインの試み:「京都大学アカデミックデイ」における実践例/元木環(京都大学)他
4)現場に即した双方向の科学コミュニケーションの在り方についての考察 ―科学技術関係の「人材育成」の取り組みに注目して―/高辻佑磨(京都府立鳥羽高等学校)
5)研究者と疾患当事者間のコミュニケーションを考える/川上雅弘(大阪教育大学)他
6)互いの学びと気づきから共に地域の未来を考える -高知県仁淀川町における住民と研究者による参加型ワークショップの試み-/大川智船(京都大学)
7)若手研究者の「対話力」向上に資するトレーニングプログラムの開発・研究/秋谷直矩(京都大学)他
8)STI に向けた政策プロセスへの関心層別関与フレーム設計 /工藤充(京都大学)他
9)「飛び出すプランクトン」について/福冨雄一(京都大学)他
10)京都物理グランプリ委員に参加して/山本拓弥(京都大学)他
11)学びの主体性と学習スピードの両立/佐藤優矢(京都大学)他
12)イベントにおける科学コミュニケーションの実践/仁王頭明伸(京都大学)他
13)様々な骨格標本を用いた移動展示の実践報告 ―「ワクワクドキドキおもしろ科学体験」の事例―/丸山啓志(京都大学)他
■ 講演概要
大野 照文 氏(京都大学総合博物館 館長/教授)
「『間違い』を拾って、つなげるコミュニケーション:大人のための二枚貝観察プログラム」
概要:
1997年に総合博物館に移籍後、私は大学での研究の面白さを伝えたいとの気持ちから、いくつかのプログラムを開発・実践してきた。その中に、ハマグリ(二枚貝)がどんな生き物でどのようにして生きているのかを推理する大人向けの学習プログラム「貝体新書」がある。何十回も開催する中で、参加者が間違った理解や観察に陥りがちな点を切り捨てずに、プログラムに積極的に取り込むことで、参加者の理解を深めることができることに気付いた。
「間違い」の奈落に面したやせ尾根を用心して正解にたどり着くのでなく、非力なハヤブサが惑星の引力でスイングバイして小惑星にたどり着いたように、「間違い」の引力を利用し、ダイナミックに回り道して正解に至ることで、理解も達成感もより深まるのである。「解体新書」プログラムの開発の初期から、修正を経て現在に至る変化をお伝えし、「間違い」がコミュニケーションをつなぎ、理解を深めるのに役立つことを述べる。
高梨 克也 氏(京都大学学術情報メディアセンター 産学連携研究員)
「コミュニケーション科学から見たコミュニケーションの双方向性」
概要:
人間のコミュニケーションの基本形態である会話は話し手から聞き手への一方的な情報伝達はなく、そのプロセスには話し手と聞き手との間でのさまざまな言語的・非言語的調整が不可欠である。従来、コミュニケーション科学では、こうしたコミュニケーションのプロセスに関する分析手法の構築と知見の蓄積が行われてきた。そこで、本講演では、コミュニケーション科学の立場から、その基本的な考え方や分析概念などを概観するとともに、こうした分析手法を科学コミュニケーションの一形態である「サイエンスカフェ」の分析に適用した取り組みを紹介することを通じて、科学コミュニケーション分野において近年重要視されてきている「双方向コミュニケーション」について、より広く、コミュニケーション一般の中で再検討するための契機となることを目指したい。
星野 利彦 氏(京都大学iPS細胞研究所 所長補佐/教授)
「政策形成過程における多方向コミュニケーションの必要性 −科学者・技術者・官僚・市民−」
概要:
2011年の「3.11」以前、政府が支援する科学コミュニケーションは、いわゆる理系離れに対する処方箋としての施策でした。このような理科の面白さを楽しく伝えて親しみを持たせる科学コミュニケーションは、送り手から受け手に対して一方向的に伝えるものも少なくなかったように思います。他方、「3.11」以後、政府が支援する科学コミュニケーションは、市民との双方向性が意図された活動へと変化しつつあるようです。例えば、科学技術振興機構(JST)が「科学コミュニケーションセンター」を設置しましたが、同センターの“〜「伝える」から「つくる」へ〜”というキャッチフレーズにもその意図が見受けられます。この「つくる」を実践し、科学技術のガバナンスを変えていくには、政策形成過程におけるコミュニケーションの在り方を考える必要があるのではないでしょうか。無関心層とのコミュニケーションは必要なのか、政策立案過程のどの段階でどのようなコミュニケーションを取り入れることが相応しいのか、科学技術行政に携わる者の悩みを共有し、一緒に考えていただければ幸いです。
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■ ポスター発表募集
今回大会では、招待講演に加えて、ポスター発表(1分間程度の口頭発表形式のポスターPR時間付き)を受け付けます。
大会テーマ(「双方向コミュニケーション」を考える)に沿った発表を優先しますが、科学コミュニケーション分野の研究発表であれば、大会テーマ以外のものでも構いません。
参加のための資格はありませんので、どなたでもお申し込みいただけます。
たくさんのご応募をお待ちしております。
A0サイズ(もしくは、A0サイズにおさまるサイズ)でご用意いただくことになります。
また、1分間程度の口頭発表形式のポスターPR時間(参加者全員に向けてポスター概要を発表する時間)を設けますので、必要に応じてパワーポイント1枚をご用意ください。
■ 発表申込締め切り
2013年8月20日 17:00
2013年8月31日 17:00
ポスター発表の申込締切を延長しました(8/21)
ポスター発表の申込期間は終了しました(9/2)
■過去の開催情報
2010/03/12 第1回科学コミュニケーション研究会 年次大会@京都大学
2010/07/24 第2回科学コミュニケーション研究会 年次大会@東京大学
2010/11/20 第3回科学コミュニケーション研究会 年次大会@日本科学未来館
2011/09/23-24 第4回科学コミュニケーション研究会 年次大会@東京大学
2011/11/20 第5回科学コミュニケーション研究会 年次大会@日本科学未来館
2012/09/08-09 第6回科学コミュニケーション研究会 年次大会@東京大学
2012/11/11 第7回科学コミュニケーション研究会 年次大会@日本科学未来館
※過去の年次大会の資料につきましては、「資料」のコーナーにまとめられています。